新刊が発売になりました。

『そのバケツでは水がくめない』 祥伝社から。
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文庫は出していたけれど、単行本の新刊、つまり新作は本当に久しぶりです。
待っていてくださった方がいると信じて。お待たせしてすみませんでした。
久々になってしまっただけあり、やはり新しい本が出るのは嬉しいなあと、幸せを噛みしめております。

とても綺麗な装丁にして頂きました。
装丁は須田杏奈さん。装画は安楽岡美穂さん。どうもありがとうございました。
毎度本が出る時に思うことですが、私の頭の中の世界を、こんなにも的確に表現してくださって、装丁家さん、画家さんってすごいなあ。
青い羽根に白いワンピース、可憐な女性。すべて魅力的なんだけど、どことなく漂っているこの不穏な空気はなんだろう? は、ぜひ読んで頂けたらと思います。
あらすじなどは、こちらで。
www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396635381

年の瀬も近付いてきていますね。
去年に引き続き、生と死について、深く潜って考えをあれこれめぐらす冬を過ごしています。
私の小説はよく、「何も起こらない」「普通の人たちばかり」などと評されます。
意識的にそうしているところもあるし、自分がそういう物語の書き手だということには、それなりに誇りも持っていますが、
ときどき現実世界の方が、よほど何か起こっているし、普通ではない(かもしれない)人たちに出会っているかもしれないなあ、なんて考えます。

でも、現実世界は何も起こらず普通の人たちばかりで、物語の世界は何かが起こって普通でない人たちばかり、じゃなければならないなんてことはないわけで、
それなら逆も然り。時に逆だと感じることも、ごく自然なことなんだろうと思います。
何が言いたいのか自分でもよくわかりませんが、私の生きる現実世界と、私が描く物語の世界は、別のもののようで、でもどこかで同じである。
常にそんな感覚で書いています。
これからも、どちらにも一生懸命で全力でいたい。います。

新刊、どうぞよろしくお願いします
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友達と、箱根ポーラ美術館に行ってきました。
「ピカソとシャガール」展を見てきましたよ。
初めて行きましたが、いい美術館ですね。
山の深い緑に、ガラス張りの建物がよく映えてました。
お天気もいい日だったので、きれいでした。
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遊歩道もあり、散歩もしてきました。
そこら辺の切り株に、スナフキンがちょこんと座ってても驚かない雰囲気。
まだまだ横浜は暑い日でしたが、さすが山の中は涼しくて気持ちがよかったです。
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遊歩道もあり、散歩もしてきました。
そこら辺の切り株に、スナフキンがちょこんと座ってても驚かない雰囲気。
まだまだ横浜は暑い日でしたが、さすが山の中は涼しくて気持ちがよかったです。

観に行っておいてなんだけど、ピカソもシャガールも、実はそんなに好き! ってわけではなく。
でも今回の展示を見て、シャガールはちょっといいなあと思えたかな。
昔は、なんだかやたら空に変な生き物が飛んでる絵が多く気味が悪い…ぐらいに思ってたんですけど、よくよく見ると、その空を飛んでる変な生き物たちが、愛らしいというか、けっこう可愛かったです。
よく使われている、青? 蒼? 藍? とにかくシャガールと言えばという印象の、あの青系の色も好みでした。
芸術は作品のみを受け取るのがいいんだとは思いますが、解説にあったシャガールの人生を追いながら作品を観ると、戦時下の厳しい現実を生きながら、寓話的な絵を描き続けたことに、いろいろと感じるものがありました。
パリには何度か行ってるのですが、オペラ座に行ったことがないので、シャガールの天井画も観てないのですよね。いつか現地でこちらにも触れたいです。

ピカソはねえ、嫌いなわけではないのですよ、決して。
でも作風も多岐にわたっているし、シュールなものも多いし、別にきっちり「理解」する必要はない、味わえばいいんだよ、とは思いながらも、美術素人にはやっぱり難しいという印象でした、まだ。
ポーラ美術館、所蔵がすごく充実してるんですね! 「ピカソとシャガール」の企画展示が終わったら、常設展示場所にモネやルノワールが現われましてね。
素直に、ああ美しいね、ああ上品な色合いね、と思えるモネやルノワールを観たら、なんだかホッとしちゃって。
と思っていたら、一緒に行った三人の友達が、全員まったく同じことを言ったので、笑っちゃった。

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(撮影OKなエリアでした)

箱根から下山した後は、小田原在住の友達のお勧めで、うな重を。
ふわっふわで、おいしかった! ウナギの箸置きもかわいい。
目もお腹も満たされた、夏の終わりのいい1日になりました。

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ミュージカル『ビリー・エリオット~リトルダンサー~』を観てきました。日本版です。
 (Click!) 
赤坂ACTシアターにて、母と。
7月にも編集者さんに誘われて行ったので、今回で二回目です。
ロンドン版、映画版がとても評判がいいのは知ってたんだけど、なんとなくこれまで観ないままで来てしまって。
でも日本版で初めて観たら、かなりの強さで一気に心を持って行かれました! 
すばらしい作品! 誘ってくれた編集者さんに感謝です。
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舞台は1984年のイングランド北部の炭鉱の町。男性はみんな炭鉱夫になるような町だけど、時の首相のサッチャーの経済政策により炭鉱は閉鎖に追い込まれていて、炭鉱夫たちはストライキに突入。
そんな中、お父さんもお兄さんも炭鉱夫という環境の12歳の少年ビリーはバレエに出会い、「自分はこれがやりたい!」と思うように。
しかし、バレエなんて女のするもんだ! 町がこんな時にそんなお金のかかること! と、周囲の大人からは理解が得られなくて…
というようなストーリー。

子供と大人、変わり行くものと守り続けたいもの、都会と田舎、芸術と労働、など。
相反する二つのものに対し、どちらが良でどちらが否、というのではなく、平等に愛情と敬意を注いでいると思える脚本がとてもよかったです。
思春期の子供の葛藤と成長を見て、不完全な大人たちもまた成長していくという、少年少女ものの王道なのもよい。
キャストの「芸」もすごいです! 子役からここまでのパワーをもらえるなんて!
音楽はエルトン・ジョン。こちらもよかった。これまで自分がエルトン・ジョンの音楽が好きという意識はなかったんだけど、このミュージカルにおける楽曲はとても好みでした。
ミュージカルっていうと、クラシカルで優雅なイメージが強い人も多いようですが、最近は現代ミュージシャンのロック、ポップ調のものもとても多いです。そして私は、どちらかというとそちらの方が好み。

作中では炭鉱夫たちから、絶対悪のような扱いを受けている、首相のマーガレット・サッチャー。
私は79年生まれなので、私にとっての一番最初のイギリスの首相が彼女ですね。
我が家もそうでしたが、共働き世帯が増え始めた時代だったので、周囲の働く大人の女性たちは、「鉄の女」の異名を持つサッチャーに、多かれ少なかれ憧れを抱いていたように思う。
でも、切り開こうとした人だから、切り捨てようとした人でもあって、彼女を悪として恨んでいる人もいるのですよね。
数年前に亡くなった時、ニュースでサッチャー否定派の人たちが、ミュージカル映画『オズの魔法使』の楽曲の「Ding-Dong! The Witch is Dead」を集まって歌っていたのを見たのですが、これにもすごく感じるものがありました。
竜巻で飛ばされたドロシーの家がオズの国で小人を支配していた魔女の家に落ちて、小人たちが「わーい! 魔女が死んだ!」とドロシーにお礼を言う歌なのです。
それこそどちらが正しくて間違っているとかではないけど、日本は亡くなった人に石を投げるということをしない国なので、「そ、そうか、魔女なのか…」と衝撃でした。

そんな風に、自分が子供だった頃のよその国の空気を感じられる、という意味でも、私にとってすごく触れてよかった作品だったなあと思う。
自身の幼少期が「時代」として描かれて、良質な作品として後世に残っていくのだから、現代エンタメ作家の私も、自分が感じてる「今」をどんどん描けばいいのですよね、描くのがいいんだよね、と思えました。
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写真はカーテンコール後の、ビリー役とマイケル役の子役さんたちのトークショーでの一コマ。
撮影OKだったのですよー。作中のビリージャンプを披露してくれました。携帯カメラ撮影にしては、躍動感がちゃんと撮れたと思う!
広島旅行に行ってきました。

なので、今週のおやつはもっぱら、もみじまんじゅう。
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シェアオフィスのお友達と、半分こにして食べ比べしたりもしています。

広島は、高校の修学旅行でも行ったのですが、20年の間にもみじまんじゅうのバリエーションが増えたのかな。
変わり種の具がたくさんあって、面白くて見かける度に買ってました。

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チーズクリームに、レモンにいちごジャム。カスタードクリームなんてのは、もはや変わり種でもないんだろうなあ。
宮島で買って現地で食べたものの中には、塩バターなんてのもありました。
宮島とモンサンミッシェルが、共に海に浮かぶ世界遺産なことから友好都市なんだそうで、モンサンミッシェルの塩を使用してるとのことでしたよ。

しかし、広島市内で買った、もみじまんじゅうの種類が描かれている絵ハガキによると、レーズンやらアーモンドやら、もち(!)やら、まだまだ私が好きそうで、今回は巡り会えなかった変わり種がたくさんあるよう。
生地も竹炭とかコーティングチョコとか、黒いものもあるのですねー。
いつかコンプリートしたいですわ。

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販売店の中には、こんな風に製造過程を見せてくれるところもありました。
ガラス越しの写真なので、反射したりして見づらいですが。
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工場見学、面白いですよねー。
うちは夫が食品工場を作る仕事をしているので、こういうお店があると必ず足を止めて、長時間見学します。
お店の人からしたら、大の大人がしげしげと、時にニヤニヤしながら眺めている図は、不思議で不気味だろうなあ…。

そう言えば、広島ってもみじまんじゅうが名物なからには、紅葉が多いんですよね?
食べるばっかりで、紅葉鑑賞を全然しなかったな。紅葉の時期ではなかったとはいえ。

また行くことがあったら、今度は紅葉時期に!
紅葉ももみじまんじゅうも堪能します!
グリムとアンデルセンの講義を聴きに行ってきました。
横浜の弘明寺の、クーベルチップという絵本屋さんにて。
講師は、ドイツ文学者の天沼春樹先生です。

クーベルチップさんは、最近とてもお気に入りの絵本屋さんです。
世界各国の色んな絵本が置いてあり、小さくてかわいらしく、とても居心地のいい空間です。
弘明寺商店街から少し脇に逸れた川沿いにあり、ロケーションもよいです。

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ご興味ある方は、ぜひ行ってみてください。
 (Click!) 

天沼先生は、仲良しのくまあやこさんの、大学時代の先生です。
数年前にもくまさんに誘ってもらい、天沼先生の講義を聴きに行きまして、以来、元々好きではあったけど、グリムとアンデルセンブームがずっと続いている私。
今回のお話も、とても面白かったです。
物語において、「物」が意志を持って喋ったりする手法は、アンデルセンが最初とか、
グリムのヤーコプ(兄)は、ドイツ統一の時に国民議会の議員に選ばれて、リンカーンより早く奴隷解放を唱えていたとか。

天沼先生の訳の、アンデルセン童話全集も買いそろえたのですよ。
絵は、くまさんも大ファンだという、ドゥシャン・カーライ。
すごくすごく美しい本です。
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これまでにも何度か宣伝してますが、童話と言えば私、ポプラ社から出ているアンソロジー『リアルプリンセス』にて、「おどる12人のおひめさま」の現代アレンジ短編を書いています。
こちらはグリム童話ですね。すごく書くのが楽しかった著作です。こちらもご興味ある方は、ぜひ手に取ってみてください。
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ほか童話では、「ひつじ飼いの娘と煙突掃除」(アンデルセン)や、「腕きき四兄弟」(グリム)なんかを、現代アレンジして書いてみたいなあ。
誰もが知ってるおひめさまの話も、ちょっと緊張するけどやってみたい。
童話で夢がふくらみますね~